2018年6月20日水曜日

2018年6月20日(水)


こんばんは。
今は夜の古本屋さんから書いています。
水曜日郵便局のある鮫ヶ浦の水曜日ポストは、水曜日になると、おそらく誰もいないところでひっそりとあかりを灯しているそうです。
ここもそんな気分です。

人は、何にも無くなったとき、どうするんでしょうか。
震災の時、何にもなくなってしまって(自分の持っていたもの、電気や水道のライフライン)自分で選んだのではない食べ物はあって。
さて どうしたんだったか。

ちかごろ、震災のあと、なくなったものを必死にとりもどすことをした、という話を、今まで何人かの方から聞いたことを思いだした。
昨日会った方も、そんなことを言っていた。
私はとりもどそうと思わなかった。ただむなしい気分だけただよっていて、今も気がつけばとりもどすわけでもなく、新しいものを見つけだすでもない、ぼんやりだな、とはっきり思った。

だまってじっと立ちどまってみようかなと思った
水曜日の夜でした。

【筆名:猫マル 年齢:46 都道府県:宮城】

2018年6月13日水曜日

2018年6月13日(水)

曇り、風が冷たくて寒い女川町に行ってきた。
千葉から来た親せきのおじさんに会うため。おじさんはお仕事で来ていた。
夜中に酔っぱらって電話をかけてきた、夕べ言われた一言にハッとした。
「お前は何がしたいんだ?」
「震災復興なの?」
「結婚はしないの?」。。。
いやいや、両立したい。結婚して子供も産みたい。仕事もほどほどにしたい。地元に住み続けたい。独立したい。市民活動も続けたい!!!
おじさんはいつもポイントポイントで励ましてくれる。
5年前に祖母が亡くなったときも。
そんなおじさんの存在や言葉がありがたく、染みる。
「オレは何もしてあげられてない」と言ったけど、そんなことは決してない。
いつも導いてくれる。
お昼に食べたサンマ定食おいしかった。2人でランチ。ごちそうになってしまった。
次は東京に行ってお酒を飲む約束をした。
それまで私はいくつか、ひとつでも願いを叶えたい!
よしっ、やることは決まった。おじさん、ありがとう。
よんでくれたあなたもありがとう。感謝いたします。
おやすみなさい。

【筆名:めぐみん 年齢:38 都道府県:宮城】

2018年6月6日水曜日

2018年6月6日(水)

僕はゲームが好きな普通の高校生です。
今は春休みなので、今日の朝もゲームをしていました。ゲームをしていると、台所で母と妹がケンカを始めました。反抗期にありそうな、よくあるケンカです。僕は楽しくゲームをしている所を朝からうるさくされて、とても不快でした。それに、全然話し合って解決させる気もなくうんざりでした。(まあケンカってそういうものなのでしょうけど。)
静かにしてほしい、僕はカッとなって二人に怒ってしまいました。怒ったことにはそこまで後悔していません。でもその時に、僕はゲームのコントローラーを床に叩きつけてしまいました。そのせいでコントローラーは壊れました。今考えれば相当馬鹿らしい事です。自業自得ですけど、相当ショックでした。コントローラーが壊れた事もですが、何よりあの時コントローラーを叩きつけることによって怒りを表そうとした自分に失望しました。
僕はアドラー心理学の本の「嫌われる勇気」を読んだ事があります。僕はその本で「怒りとは人を支配するための道具である」ということを学びました。つまり、怒りはコントロールできるという事だと思います。僕はそれを知っていたから余計にショックでした。「怒るにしても何か他の方法は無かったのか?」と後悔しています。あの時僕はどうするべきだったのでしょうか。

重い話をしてごめんなさい。でも気持ちの整理がついて落ちつきました。聞いてくれてありがとう。

あなたには楽しい水曜日が訪れますように。

【筆名:みかん 年齢:16 都道府県:兵庫】

2018年5月30日水曜日

2018年5月30日(水)

こんにちは。
水曜日郵便局のある宮戸には、ちょっと切ない思い出があります。
幼稚園か小学校低学年の頃、叔母に連れられて、初めて宮戸に行った私は、叔母の用足しの間、一人で車で待つように言われました。
夏で暑いこともあって、車から外に出たところ、道端にしゃがんで、一人で遊んでいる黒人の女の子を見つけました。初めて見た外人さん、しかも肌が黒くて、目がキラキラした可愛い女の子に、ドキドキしながら近付いて行き、年が近そうなこともあって、いつの間にか一緒に遊んでいました。「言葉が通じない」と子供ながらにわかっていたのか、身ぶり手ぶりで、お互いに遊びの説明をしながら、夢中になって、呼ばれるまで遊んでいました。名残惜しく別れたあとも、その女の子のことはずっと覚えていました。遊んでから何年かのち、叔母にその時の思い出話をしたら、叔母は笑いながら「あの子は日本人。宮戸の子だよ。日に焼けて真っ黒になっていただけだよ」と言いました。でも、私が身ぶり手ぶりで接していても、彼女も一言も声を出すことなく、身ぶりでこたえてくれたのです。私に合わせてくれたのでしょうか?だとしたら、何て優しい子だったのでしょうか。あの日から何十年と経ち、あの子はどういう大人になったんだろうと、気になる私です。元気でいるといいなあ。あれは、宮戸のどの浜だったのか・・・

【筆名:たらん 年齢:56 都道府県:宮城】

2018年5月23日水曜日

2018年5月23日(水)

こんにちは。

今日、本当に久しぶりに、以前勤めていた会社のある街へ行きました。
30年前、上京して初めて勤めた会社です。最寄りの駅も、街の様子もすっかり変わっていて、当時を思い出させるものは何もありませんでした。
勤めていた会社は、5階建てのビルで、当時は全てのフロアを会社で使っていましたが、今は3階以上はよその会社が入っているようでした。そこにも、当時の面影を探すことはできませんでしたが、なぜか、会社の前に立っていたら「懐かしいなあ」と言っていました。
よくまあ、世間知らずの田舎育ちの私が、怖がりもせず、1人でこんな都会に出て来たよなあ、と思いました。どうしてもやりたいことがあって、両親の反対を押し切っての上京でした。
若いというのはすごいものだなあと思います。うちの息子も昨春、自分の道を見つけて、何のためらいもなくポンと札幌に飛んで行ってしまいました。若い人には前しか見えない。
後ろをふり返ってばかりいるのは、私のように年を重ねた者だけですよね。
帰宅してから気づきました。今日、3月14日は、ちょうど30年前、私が初出勤した日でした。30年後の同じ日に、あの会社の前に自分が立っていることなんて、当時、全く想像もしませんでした。
すっかり忘れていた自分の原点に戻った気がしました。

あなたの明日が良い日でありますように。

【筆名:らく 年齢:53 都道府県:埼玉】

2018年5月16日水曜日

2018年5月16日(水)

こんばんは。こちらは水曜日がまだ夢うつつの様子の夜中です。水曜日になり、この手紙を書く前にも、私は別の手紙を書いていました。
一人は美術の先生です。記憶力の悪い私が覚えている思い出です。日本刀で羊羹を切っていたり、架空の通貨を作ろう、とお話されたりとした光景が映画のワンシーンのように記憶が呼び起こされます。
偶然、とある美術イベントでその方の名前を見かけたので、思わず手紙を書いていました。いつか、先生の作品を見ることが出来たらと夢見ています。
もう一人は被災地で写真を撮る方です。これも偶然にテレビをつけていたら3月11日の特集で東松島で被災地をずっとカメラを持ち続けている方を知りました。団体を立ち上げて宮城だけではなく中越地震の現場にも足を運んだりと、その行動力に言葉が出ないほど衝撃を受けました。
私に何が出来るのだろう、いや、何も出来ないなら、手紙で感謝の気持ちを伝えられればと勇気を出して書いてみました。
迷惑でないと良いな、とか無事に想いや感想が届きますようにと祈りながらポストに投函してきます。

【筆名:深夜に豆大福をいただきます 年齢:不明 都道府県:宮城】

2018年5月9日水曜日

2018年5月9日(水)

私は小さなリサイクル店で働いています。
今日最後のお客さんは古いテープレコーダーをお探しの年輩の男性でした。
私達が知っている四角いカセットではなく丸いテープの入っているテープレコーダーを持って来られ、このテープを聞きたいけど壊れていて、これが聞ける機器を探し回って、大阪や神戸にも行ってみたけど、どこにも無かった、と言われました。
どんな大事なテープなんだろう?何が録音されてるんだろう?
男性は兵庫から入院中の91才のお姉さんの看病に来られているらしい。
50年程前、独身だった頃に買ってお母さんの声を録音されたらしい。
そのお母さんの声を病床のお姉さんに聞かせてあげたい、と言われました。
残念ながら、うちの店にも置いていない・・・
そうだ!ネットで探せばあるかも!?
そう提案してみたけど、男性はインターネットが使えないらしい。
私が自分のスマホで調べたら全く同じ物が見つかりました。
「それはどうやったら買えるんですか?そこに連絡とれますか?」
「アプリをインストールして・・・」と説明しようとしたけど、ネットの使い方がわからない方に説明するのも難しい・・・
これよりもっと状態が良くて価格が手頃なのがあるかもしれない。
「私が今夜、もう少し探してみますね」と言うと男性はとても喜ばれた。
いいのが見つかりました!明日教えてあげよう♪
男性も入院中のお姉さんも、これで50年位前のお母さんの声が聞けたら、どんなに喜ばれるだろう!!と考えるとワクワクします。
いくつになってもお母さんってやっぱり特別な存在なのですね。

【筆名:ねこ 年齢:54 都道府県:熊本】