2018年10月24日水曜日

2018年10月24日(水)

誰かさんへ

私は小さな田舎町に住む20歳です。来年の1月に成人式があります。
本当に田舎なので、私の住む地区の小学校は全校でも80人いません。
私の学年は15人でした。たったこれだけの人数なので6年間同じクラスです。
中学もみんな同じでした。たとえ嫌でも最低9年間は同じ場所で共に成長してきた15人。
その中でも1人だけ、幼稚園に入る前からの付き合いの人がいました。S君です。
S君と私は互いに3つ上の兄がいて、兄同士とても仲が良かったので妹・弟は兄達について行って一緒に遊んだりしました。特別仲が良かったわけではありませんが、10年以上の付き合いでした。
中学を卒業してからは全く関わりが無くなりましたが、ゲームが好きなS君は変わらずゲームをやっていて、優しく穏やかな性格だから友達と仲良く過ごしているのだろう、そう思っていました。

先日そのS君が亡くなりました。
お通夜に参列し、眠っているようなS君を見てもまだ信じられません。
小さい頃の記憶がどんどん頭に浮かんできます。人が亡くなることがこんなにも悲しいことなのか、気持ちの整理がまだつきません。
川での不慮の事故でした。もう誰にも川遊びなんてしないでほしい。成人式でみんなとあえることを何の疑いもなく思っていたのに。
S君はなぜこんなに私が悲しんでいるのか疑問に思っているかもしれません。特別な付き合いがなくても、私が一番長い付き合いだからね。いつ、どんな理由で一生会えなくなるか分からないことを身をもって感じました。

これを読むあなたは何歳ですか?たとえ何歳であっても友達にたくさん会ってください。会わなかった後悔はしても、会った後悔はないはずです。
人は生まれたからには死ぬことだけは保証されています。いついなくなるかなんて、誰にも分かりません。今のうちにたくさんの人と会って過去を懐かしんでください。別れる時、思い出がたくさんあると辛いですが、会わないでいたことよりはマシです。絶対に会ってくださいね。
同級生のために喪服なんて着たくなかったな。

悲しい話でごめんなさい。
これからは前を向きます。

【筆名:にしき。 年齢:20歳 都道府県:埼玉】

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