2018年1月31日（水）

見知らぬあなたへ

　今日は、晴れていて寒いです。そして、冬に入ってからけっこう、毎日が眠いです。

　僕は岩沼というところに住んでいます。ここには小学校１年生の夏に来ました。岩沼に来る前は、東京都の日野市にいました。日野市にはモノレールがあり「都会」という印象でしたが、それに比べて岩沼には、牛やイノシシ、カモシカがいて、「ド田舎」という印象でした。

　でも、僕はそれがいいです。なぜかというと、ご近所がやさしい人たちだからです。僕があいさつをするとあいさつを返してくれるし、家で作った食べ物を時々持ってきてくれたりします。それから、岩沼は空気がおいしいです。

　僕はここに住んで7年がたちました。これから僕は高校に行って、将来は、野菜作りを中心に、農業をやりたいと思っています。そして、お金をあまりかけない生活をして、貯金をたくさんして、親孝行をしたいです。温泉に連れて行ってあげたいと思います。

　僕は、この岩沼が「ド田舎」からどうなっていくのかはまだわからないけど、できれば変わらないで欲しいです。変わらないのが一番です。

　…という手紙を書こうと、今日の国語の時間に思いました。

　最後まで読んでいただきありがとうございました。

【筆名：狐　年齢：14　都道府県：宮城】

2018年1月24日（水）

ご機嫌いかがでしょうか。

こちらは今朝はかなり冷え込んで、畑には霜柱がたち、踏むとシャリシャリと音をたてています。

足もとのタネツケバナのロゼット葉にも、霜の花が咲いていました。

畑では先月播いた小麦が芽を出し、朝日に輝いて見えます。

まだ発芽して間もないですが、冬の間は麦踏みをしてしっかり育て、春風とともに麦の穂が出てくるのが楽しみです。

初夏にはヒバリの鳴き声のもと、麦秋に色づいた良い麦が穫れることを祈ります。

昔から「土に足音を聞かせる」という言葉があり、畑に足しげく通い作物をよく見ることで、よい作物が育つといいます。

それが楽しみで、こうして毎朝畑へと足を運びます。

いい小麦が穫れたら、粉にひいてうどんでも打ちましょうか。冷やうどんは絶品ですよ。そのときは、ぜひ食べに来て下さい。待っています。

【筆名：富士田 真莢　年齢：55　都道府県：茨城】

2018年1月17日（水）

こんにちは。

見知らぬどなたかに出す初めての手紙にドキドキしています。

12月に入って、ここ福井では灰色の空に雨やあられ、夕方頃になると雪を降らせる雪雷（ゆきがみなり）と、気が滅入るような天気が続きます。もう冬眠したくなるような、そんな気分になります。

今朝はせまいうちの庭に、ほんの少し雪が残っていましたが

今日は少し青空が見え、明るめの日中となりました。

ほんのちょっとの青空で、気分はまるで違います。

今日水曜日は、週に1度の映画館でのバイトの日。

ヨーロッパやアジアの映画、ドキュメンタリーや社会派の映画などを上映する小さな映画館です。とてもいい映画を上映する劇場で、バイトを始めるずっと前から、この劇場のファンでした。

今日の映画は、ダンサーのドキュメンタリーとヨーロッパの映画で、1本ずつ入れ替えになります。ドキュメンタリーはとても素晴しく、たくさんの人に観て頂きたいのですが、今日のお客様はほんと少なかった。残念。

3時にバイトを終え帰る頃には、もう雨が…。まだ少しだけ青空が見えているのに。車の中で、昔買った英語のCDを勉強のため久しぶりに聴きながら運転。CDは、アイルランドでフツーの人達にインタビューする、というのから始まります。たわいもない話をし、最後に「When do you feel happy？どんな時に幸せを感じますか」と質問します。フツーの学生やおじさんやおばさんが、いつでも幸せよ、TV観ている時や音楽を演奏している時、お客様にホメられた時…という答えに、幸せな気分になりました。あなたは、どんな時に幸せを感じますか。

ごきげんよう。

【筆名：かつての緑の子　年齢：52　都道府県：福井】

2018年1月10日（水）

こんにちは。初めまして。

私は、次の成人式で実行委員を務めています。年が明けて1月8日、成人の日の前日が私たちの市の成人式です。

本番まで約1ヶ月となった今、実行委員みんなで、中学の頃の恩師に声をかけてビデオメッセージを集めています。とっても忙しい毎日です。

久しぶりに母校をたずね、話をしたり、異動した先生がいる市内の他の中学に初めて訪れてみたり。退職された先生はご自宅までうかがいます。なつかしい思い出があふれ、中学卒業から5年で自分も少しは変わったのかななんて思ったりもします。

たくさんのお世話になった先生方の中でも一番会うのを楽しみにしていた先生の話を、あなたに聞いてほしいので話しますね。

J先生は中3の時に他のクラスの担任でした。私は当時生徒会で、顧問の先生としてJ先生にお世話になっていました。若くて、小柄なのにオーラがあって、いつもオレンジのアディダスジャージにクロックスをはいている、元ヤンってうわさのJ先生はみんなに大人気でした。おこると怖いんだけど、いつも私たちのことを考えていてくれているのをみんなわかってたからJ先生の前では素直になれました。J先生が担当の英語は本当に楽しくて、先生のおかげで勉強するのは嫌な道だけじゃないって知ったし、生徒会でも人との関わり方、自分にできることは何なのか、本当にたくさんの事を教わりました。

中3の夏、新婚だったJ先生に男の子が生まれました。朝、急な連絡で病院に向かった先生は、昼休みに「無事生まれたわー！」って幸せそうにして学校に帰ってきました。みんな「なんで来てんの！？」「奥さんとこ戻れよ！笑」ってびっくりして、でも嬉しくて、学校の公衆電話から親に連絡して放課後大きな花束をプレゼントしました。先生は恥ずかしがって、おっきい声で「ありがとな！もういいから！部活行け！」ってすぐ解散にしちゃったけど、本当に嬉しそうな顔をかくしきれていないのをみて私たちも幸せを分けてもらえました。

卒業式の前日、生徒会の仕事で遅くまで残っていた私は、ひとりで夕暮れ時に教室へ歩いていました。あぁ、明日で最後なんだなぁ。さみしいな。そう思いながらゆっくり廊下から外をながめていたら、3年1組の教室に、ひじをついて同じようにぼんやり校庭をながめているJ先生の後ろ姿をみつけました。私はこっそり泣きました。あの日の風景と先生の姿を、私は一生忘れられないと思います。

今年9月中旬、J先生はガンで亡くなりました。33歳でした。私たちが卒業した翌年ごろから少しずつ学校を休みはじめ、入院と退院を繰り返しながら、それでも息子さんが生まれたあの日のように、身体に管をつなげながらも学校へ来ていたそうです。

お通夜は何百人が来ていたのかわかりません。たくさんの人であふれていたけど、みんな先生のことが大好きで、それぞれに大切な思い出を持っていました。やせたお顔と、いつものクロックスが飾られているのを見て、それでも信じられなくて、その日はあまり涙は出ませんでした。

「次会うのは成人式かな」って言い合っていた友人たちに、まさかこんな形で再会するとは思わなかった。着慣れてない喪服姿でした。

長々と、一方的に、話をしてしまってすみません。読んでくれてありがとう。

今日、水曜日、これからJ先生の奥さんにも手紙を出します。J先生は、楽しみにしてくれていた私たちの成人式には来られません。でもきっと先生なら、このままは嫌だよね。奥さんにもご相談しながら、過去の動画や写真で恩師ビデオメッセージに参加していただけたらと思っています。

これを読んでくれているあなたにも、忘れられない人はいますか？大切な人はいますか？成人式を迎えたころ、どんな気持ちでいましたか？もしかしたらまだこれからかな。

J先生におこられないような、素敵な大人になりたい。読んでくれてありがとう。

【筆名：あしゅりー　年齢：20　都道府県：埼玉】

2018年1月3日（水）

寒い1日だった。

昨夜降った雪は、積もりはしなかったものの、朝窓を開けると家々の屋根は白く凍てついていた。

あなたの住む街では、どうだったでしょう？

今月は「巻く」をテーマにワークショップをしているので、最近やたらに「まく」が気になる。

「まく」と聞いて、何が思い浮かびますか？

マフラー、ベルト、のり巻、伊達巻、目ざまし時計のねじ、ネクタイ、帯・・・・・・。ひらがなにすると、さらに発想は広がる。種をまく、水をまく、まくあけなどなど。

しかし、子ども達にとって「巻く」の動作はそう簡単ではない。片手では出来ない動作だし、年令が低ければ、タオルを巻く、傘をまく、だけでもムズカシイ。

今、「巻く」のお料理もいろいろ考え中。たまご焼きやロールサンドがよいか、はたまた春巻きやクレープ、昆布巻、ベーコン巻、ロールキャベツ・・・と、どんどん想像はふくらんで。寒いから、温かいものがいいですね。

明日は、今日より気温が下がるとか。しっかりマフラーをぐるぐる「巻いて」出かけようと思う夜。

あなたもどうぞ寒さ対策には「巻く」もので。腹巻、えり巻、スカーフ、ほっかぶり・・・

よりどりみどり楽しみませう。

【筆名：不明　都道府県：宮城】