2018年5月30日水曜日

2018年5月30日(水)

こんにちは。
水曜日郵便局のある宮戸には、ちょっと切ない思い出があります。
幼稚園か小学校低学年の頃、叔母に連れられて、初めて宮戸に行った私は、叔母の用足しの間、一人で車で待つように言われました。
夏で暑いこともあって、車から外に出たところ、道端にしゃがんで、一人で遊んでいる黒人の女の子を見つけました。初めて見た外人さん、しかも肌が黒くて、目がキラキラした可愛い女の子に、ドキドキしながら近付いて行き、年が近そうなこともあって、いつの間にか一緒に遊んでいました。「言葉が通じない」と子供ながらにわかっていたのか、身ぶり手ぶりで、お互いに遊びの説明をしながら、夢中になって、呼ばれるまで遊んでいました。名残惜しく別れたあとも、その女の子のことはずっと覚えていました。遊んでから何年かのち、叔母にその時の思い出話をしたら、叔母は笑いながら「あの子は日本人。宮戸の子だよ。日に焼けて真っ黒になっていただけだよ」と言いました。でも、私が身ぶり手ぶりで接していても、彼女も一言も声を出すことなく、身ぶりでこたえてくれたのです。私に合わせてくれたのでしょうか?だとしたら、何て優しい子だったのでしょうか。あの日から何十年と経ち、あの子はどういう大人になったんだろうと、気になる私です。元気でいるといいなあ。あれは、宮戸のどの浜だったのか・・・

【筆名:たらん 年齢:56 都道府県:宮城】

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