2018年8月8日水曜日

2018年8月8日(水)

初めまして。私のお手紙を読んで下さるあなたへ。
このお手紙が私の知らない、会った事のない人に届くんだなと思うと不思議で、
どこかとてもドキドキしています。
そして知らない人とお手紙でつながる事ができるって、うれしいです。

私は一年もまだたたない日に、今住んでいる所へ引っ越してきました。
仕事の都合でもなく、好きな場所へ行きたいからでもなく、家庭の都合で引っ越しなんて、
その日の朝起きた時でさえもする予定なんてなくて。

父を家に残して、母と2人で本当に唐突に家を出なくてはいけなくなりました。
もちろん引っ越し先なんて決まってなくて、そこから家を決めるのがとても大変で。
自分の好きな物、大切なもの、思い出、すべて残したまま、ほとんど身だけで。
そして少し時間がたって、両親は離婚しました。

私は好きなものがたくさんあって、元居た実家にも大切なものがたくさんありました。
服も、趣味の物も全て置いてきてしまって、
手元には何もないことをとても悲しんでなげいたし、悔しくも思いました。
何度も何度も取り戻したいと思いました。
今自分の元には大切な物は何もないじゃないかって思ったから。
家族の形が変わってしまった事。
父はもう居ない事。
思い出のたくさんつまった実家にはもう2度と戻れない事。
大切な物全て、もう手元には無い事。
色々な事が積み重なってたくさん泣いてしまったけど、
たくさんたくさん考えて、一番大切なものはそばにあるじゃないかって気付きました。
残してきた大切な物とひきかえに出来ないくらい大切な人です。
でも、ずっとそばに居ると、当たり前になってきて、
本当に大切なものが、大切な人が、大切だと気付かなくなってしまったりします。
私だって、母は以前から大切だったけど、
大切な物を全て無くした時はその事をなげくばかりで
そばに居てくれている事の大切さにはなかなか気付きませんでした。
もう気付いている人ももちろん居ると思います。
でも、大切な人が側に居てくれているって、当たり前じゃないです。
とても大切で、有り難い事ですね。
今でも母とは仲よしですが、ささいな事でケンカも沢山します。
でも前より優しくしたくなりました。
でも不安な事はまだまだあります。
仕事でつまずいて、人間関係ってむつかしー!!って叫びながら生きてます(笑)
それでも、帰った家はあたたかいです。

あなたの帰ったお家も、あたたかさで包まれていますように。
読んで下さって、ありがとうございました!🐾



【筆名:雪まなつ 年齢:26歳 都道府県:長野】

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