2018年5月9日水曜日

2018年5月9日(水)

私は小さなリサイクル店で働いています。
今日最後のお客さんは古いテープレコーダーをお探しの年輩の男性でした。
私達が知っている四角いカセットではなく丸いテープの入っているテープレコーダーを持って来られ、このテープを聞きたいけど壊れていて、これが聞ける機器を探し回って、大阪や神戸にも行ってみたけど、どこにも無かった、と言われました。
どんな大事なテープなんだろう?何が録音されてるんだろう?
男性は兵庫から入院中の91才のお姉さんの看病に来られているらしい。
50年程前、独身だった頃に買ってお母さんの声を録音されたらしい。
そのお母さんの声を病床のお姉さんに聞かせてあげたい、と言われました。
残念ながら、うちの店にも置いていない・・・
そうだ!ネットで探せばあるかも!?
そう提案してみたけど、男性はインターネットが使えないらしい。
私が自分のスマホで調べたら全く同じ物が見つかりました。
「それはどうやったら買えるんですか?そこに連絡とれますか?」
「アプリをインストールして・・・」と説明しようとしたけど、ネットの使い方がわからない方に説明するのも難しい・・・
これよりもっと状態が良くて価格が手頃なのがあるかもしれない。
「私が今夜、もう少し探してみますね」と言うと男性はとても喜ばれた。
いいのが見つかりました!明日教えてあげよう♪
男性も入院中のお姉さんも、これで50年位前のお母さんの声が聞けたら、どんなに喜ばれるだろう!!と考えるとワクワクします。
いくつになってもお母さんってやっぱり特別な存在なのですね。

【筆名:ねこ 年齢:54 都道府県:熊本】

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