2017年12月13日水曜日

2017年12月13日(水)

この手紙をお受け取りになられる方へ
はじめまして ことしもはや師走を迎え いかがおすごしでしょうか
折しも きょう 12月6日水曜日 トンネルをぬけた「その先」に希望の光をともす「鮫ヶ浦水曜日郵便局」が開局しました いまに生きる人びとの心に寄り添う誠意ある取り組みと思い プロジェクトの今後に期待するひとりとしてとても喜んでおります

またわたくしの身にとってもこの日のおとずれはずっと待ち遠しくございました
というのも じつは6月に隠れていた病気がみつかり苦しい治療に耐え忍ぶ日々がつづいておりました その治療が終わるのが偶然にもきょうであったのです 幸いにも多くの方々にお支えいただき 経過も順調です
この間 もちろん お手紙でお励ましをいただくことがございました たとえば病院を紹介くださった方のお母さまからのお手紙 お姿も存じなければ言葉を交わしたことさえない方ですのに病状を案じ、綴られた文章は無論その文字の運び 便箋や封筒の絵柄から人となりが窺われました
それは四つ葉のクローバーを口ばしに喰えた鳥が飛ぶさまをプリントした封筒を手にした時から想像できました ちょうど「水曜日郵便局」のことを知ったころのことで あらためて手紙を書く・読むことの時空間について感慨を覚えました そして手紙というものは人の心のうちを立体的に伝えるものだとも思いました

とかく過剰ともいえるメディアが目立つ昨今 手間はかかるし けしてスピーディでもないけれど 手紙のもつ優美 grace に接し 人びとの明日に思いを馳せるのです 年明けに手術を受けます トンネルをぬけた「その先」にはかならず希望がある そう信じております おすこやかに佳いお年をお迎えくださいますよう

【筆名:杉の木 年齢:63 都道府県:埼玉】

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