11月22日水曜日12時。秋田空港に降り立つ。
秋田は初めてだ。ピリッとした寒さが心地よい。
そのまま秋田公立美術大学に向かい、3年生を中心にした午後の授業に臨む。
秋田は初めてだ。ピリッとした寒さが心地よい。
そのまま秋田公立美術大学に向かい、3年生を中心にした午後の授業に臨む。
それにしてもこの大学、4年制になってまだ間もないのだが、旧知の信頼するアーティスト、建築家、キュレーターたちが教授陣になっていて、よくぞここまで集まったものだと心から驚いてしまう。秋田という土地とこの人たちの集積を思うとき、これは本当にすごいことが起こっていると直感する。しばらくすれば、ここから必ず時代を背負う表現者たちが巣立っていくだろう。
夜は街道沿いの古い町屋を素敵に改装した知人のお宅にみんなが集まって、本当に不思議な時間になった。それぞれの人生が交差して、いま、こうして秋田に集っている。彼らの子供達が走り回り、いやでも自分の四半世紀について思いを馳せる。外では冷たい静かな雨。
【筆名:芹沢高志 年齢:66 都道府県:東京】